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障害や故障などの不具合等を排除した解釈での「インシデント管理」

 故障その他の不具合がコンピューター端末本体には無い状態で、それを使うユーザーの方本人が操作をする事が出来ない事態のことを『インシデント』と言い、そうした事態の打開・改善をしていくための行為などを「インシデント管理」と呼びます。
ただ、これ自体には様々な解釈による学説などもあり、学界などで論争とかがある点も否めないところもあります。
そうした中で、今回の記事では、障害や故障などの不具合等を一切除いた解釈による立場で、インシデント管理の行為について今から触れていく事にします。
その通り、基本的な不具合等を一切排除した上での、コンピューター端末本体の操作不能、あるいはしにくい、などといったような解釈を厳格にしている立場ですので、管理行為自体も端末本体の構造や仕様、設計上の事情による改善・事態収拾を意識をしたものとなります。

 本文1の段落のところでも触れた、厳格さのある見解の立場からの解釈からすると、故障や障害などの場合を全て除いた、操作不能という事態の場合やケースが該当しますので、その前提でインシデント管理行為をしていくという必須条件となります。
ただ、こうした場合、やはり問題が無いといった訳ではありません。
故障や障害などの種類によっては、その端末本体の仕様や構造、システムのあり方などが、それらの不具合と最初から結び付いていたりするケースなども、決して少なく無い実態もあります。
そうした場合には、どうしてもそれらの解決方面での情報把握、つながりのある個所の状況確認行為、実際の管理行為での際の技術上における扱いの内容、等々、決してそのまま不具合等を放置したりしておいてはならない事態になり得る事も、視野に入れておく必要性が出て来ます。

 以上の記述をしてきたこれまでの内容からしても、全ての不具合等を排除したインシデント管理行為といったもののあり方は、実際に行為をしていく上において、様々な問題を起こしたりしてしまう事も、十分に考えられます。
そのような事情から、せめて関係する不具合等を関連付けた上で、同管理行為のあり方について考えていく必要性が当然の事ながら、出て来る事態もあり得る事も視野に入れておく必要があります。
もちろん、今まで触れた不具合等が、端末本体においての原因以外の事情により起きたりする場合もありますが、そうした場合でもやはり、端末本体と何らかの関わりがあるのではないのかと考えながら、管理行為をしていくといった配慮がとても大事なところもあります。
未知数な事態だからこそ、あらゆる方面なども視野に入れながらインシデント管理行為をしていく姿勢も、とても大切です。

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